▼概要
普段ビジネスにおいて、幾度となく取り交わしている契約書ですが、その内容次第では取引の過程でトラブルを引き起こし、自社にとって不利益をもたらすリスクを多分にはらんでおります。しかし、契約書は書式集・文例サンプルを丸写ししたものや内容を吟味せず社内の既存のフォームを使用している企業も多いのが実状と言えます。
本セミナーでは、契約の基本から、具体的な契約書の各項目のチェックポイントをわかりやすく解説します。
▼カリキュラム
1.契約と契約書の基礎知識 ~債権法改正の影響は~
1)「契約」とは
●法的リスクと社会的リスク
●相手方が誰であるか
●法人格否認の法理
●契約の法的拘束力
●債務不履行とはどのような状況をいうのか
●債務不履行の効果
●契約はどのような場合に成立するのか
●契約自由の原則
2)「契約書」の必要性
●なぜ書面化するのか
2.契約の締結交渉と責任・義務
1)契約締結の流れ
2)契約締結段階の義務・責任
●契約締結上の過失
3)契約締結拒否の責任
4)守秘義務
3.契約書の基本事項と法律知識
1)契約書において一番重要なことは
2)契約書における解釈のルール
●契約書に書かれている事項の解釈
●契約書に書かれていない事項の解釈
3)任意規定・強行規定と抵触する契約(条項)の効力は
4)契約書の種類と形式
●契約書の種類
●一般的な形式
5)契約書の内容と主な条項
●表題
●当事者・署名
●目的となる給付
●履行の条件・期限
●契約成立年月日
●損害賠償の予定
●危険負担制度
●期限の利益喪失条項(約款)
●瑕疵担保責任
●合意管轄
●秘密保持条項
6)トラブル防止のためのチェックポイント
●基本契約と個別契約との関係
●各条項の明確性
●用語が統一されているか
7)署名と印鑑
●署名と記名
●実印にはどのような意味があるのか
●注意すべき押印
●電子署名・電子証明書
8)収入印紙
4.契約に対する民法・商法の規制 ~債権法改正による変更点に要注意~
1)売買に関する法規制
2)請負に関する法規制
3)建物賃貸借に関する法規制
4)商取引に関する法規制
5)消滅時効の管理
5.ハードシップ条項・不可抗力条項
1)ハードシップ条項とは
2)不可抗力免責条項とは何か
6.契約更新時の留意点
1)更新前後の契約内容の同一性
●自動更新条項
2)契約更新の可否をめぐる相手方のチェック
●取引先管理
7.契約終了時の留意点
1)契約終了原因の種類
2)契約終了に関する条項整備
3)契約解除通知の注意点
4)情報漏洩対策
8.契約自由の原則を縛る各種の法律・概念<参考>
1)独占禁止法
2)定型約款 ~債権法改正の注目点~
日時 2021年11月16日 (火) 10:00~17:00
会場
↧