▼概要
どんなに英会話に堪能な方でも海外ビジネス取引、契約を前提とした交渉時には、単語の使い方、表現方法に細心の注意が必要です。
英米法では、単語そのものに特殊な意味が含まれていたり、慣例的な表現があったりと注意が必要であり、悪気はなくとも誤解を生じさせ、トラブルの原因となることも少なくありません。
双方の法的バックグランドを理解せず、単なる日本語を英語訳した交渉にはリスクがいっぱいです。
そこで今回のセミナーでは、この分野に詳しい国際渉外弁護士の長谷川俊明氏をお招きして、リーガルコミュニケーションとしての法律英語の使い方、交渉術、英文レター、英文契約書等書面における単語/表現の留意点、パターン化した読み方など、担当者として押さえておきたい基本かつ実践的な解説を行います。
是非、この機会に英文契約書に携わる皆様のご受講をお勧めします。尚、受講者の皆様にはテキストとして講師著『改訂版 法律英語の用法・用語』(第一法規)を配付致します。
▼カリキュラム
Ⅰ. 交渉とコミュニケーションの法律英語
1. 契約・取引交渉の行われ方
2. 交渉のプロセスと「ハブ法務」による交渉術
3. 契約締結過程とリーガルコミュニケーション
4. 国際取引交渉に臨む姿勢・・・Entire Agreement Clauseと別途協議条項
5. 「パターンで扱う英文契約攻略法」とは
Ⅱ. 有利な交渉と英語
1. 交渉の言語と通訳、通信手段
2. 交渉時に使ってはならない英語表現
3. 誤解を招きやすい曖昧な英語表現とカタカナ法律英語
4. 契約書案などは先にドラフトした方が有利か?
5. 注意すべき法律英語表現
イ.約束・・・promise/undertake/guarantee/ensure
ロ.見解・・・believe/hope/be aware of ~
ハ.予測・・・probablyとperhaps/maybe
ニ.期限と期間・・・by /as soon as possible/without delay/immediately
ホ.最善努力・・・make one’s best efforts to ~
ヘ.場所・・・in ~/at ~
ト.同意・・・“Yes, but ~.”“It’s a good idea!”“We can understand you.”
チ.基本表現・・・andとor
リ.肩書・・・directorとofficerの交渉権限
ヌ.留保・・・without prejudice とunder protestの使い分け
Ⅲ. 交渉過程と書面作成
1. 議事録(minutes)の作成とポイント
2. 予備的合意書(LOI)の作成とポイント
3. 秘密保持契約(S.A./N.D.A.)の締結とサプライチェーンの契約との関係
4. 催告状(demand letter)などによるリーガルコミュニケーションと継続的供給契約の解約
5. 法律文書の英語ポイント
イ.助動詞の使い方・・・may/will/shall/doなど
ロ.ヘッヂワード・・・would/couldなど
ハ.保証文言・・・keep-well/take care/there will be no problem など
ニ.契約の申込・・・offer firm/bid/order/proposalの違い
ホ.契約の成立・・・agreementとcontractの違い
Ⅳ. グローバル・ルールによる有利な交渉とSDGsの法律英語
日時 2021年02月25日 (木) 13:00~17:00
会場 〒102-0083 東京都千代田区麹町5-7-2 MFPR麹町ビル 2F
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