▼概要
中国における個人情報保護については、従来、消費者権益保護法、インターネット関連サービスに関する各種のガイドライン、さらには刑法上の個人情報関連犯罪の規定等に至るまで、事業者が事業上取得する個人情報の保護や取扱い等に関する各種の規定は相当数存在しており、個人情報の取得・管理・利用等に関して、一定レベル以上の規制は既にありました。
しかし近年、情報化社会の進展に伴い、個人情報漏洩による問題が深刻化しており、また、国内の重要情報の海外移転を防ぐことも急務となっているため、既に公布・施行されているサイバーセキュリティ法や民法典における個人情報保護に関する規定以外に、個人情報保護のみに特化した個人情報保護法の立法作業も急スピードで行われております。この個人情報保護に関する最新の立法により、これまで曖昧であった個人情報の定義や範囲、個人情報処理と活用の原則がより明確化されそうです。
つまり個人情報処理者の義務が強化され、個人情報保護の監督責任が明確となって、厳格な法律責任、罰則が規定されることになります。そこで、本セミナーでは、日中間で活躍中の中国弁護士が、立法の動向及び実務上の対応を中心に、中国における個人情報保護に関する最新のトピックスを紹介致します。
▼カリキュラム
1.個人情報保護に関する最新の立法
(1)個人情報保護法(草案)(2020/10/21~2020/11/19意見募集)
(2)個人情報保護法(草案二次審議稿)(2021/4/29~2021/5/28意見募集)
2.個人情報の分類
(1)プライバシー情報
(2)センシティブ情報
3.個人情報の保護
(1)個人情報処理に関する規制
(2)雇用管理に関する個人情報の取扱い
(3)企業再編時の個人情報の取扱い
4.個人情報の域外移転
5.個人情報漏洩・流出時の責任(民事、行政、刑事)
6.ケーススタディー
日時 2021年07月27日 (火) 14:00~17:00
会場
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