▼概要
近年、優越的地位の濫用及び下請法の当局による執行がますます盛んになっています。優越的地位の濫用は、従来型のバイイングパワー濫用行為やメーカーによる販売店への濫用行為の摘発に加え、スタートアップやフリーランスとの取引、プラットフォーム事業にも適用が想定されるなど、当局が幅広く執行する姿勢を鮮明にしています。下請法も、当局による指導件数は年々うなぎ上りであり、また、COVID-19の影響下における中小事業者の取引環境に鑑みると、一層の執行強化が予想されます。また、消費税転嫁特措法は本年3月31日をもって失効いたしましたが、引き続き留意すべき点があります。
本セミナーでは、講師が、公正取引委員会での勤務経験と豊富な相談経験を踏まえ、これらの規制のポイント・最新動向に加えて、当局調査への対応・コンプライアンス上の注意点につき詳しく解説いたします。
▼カリキュラム
1.優越的地位の濫用
1)規制趣旨
2)優越的地位の判断基準
3)濫用行為の類型と判断基準
4)最新事例と執行のトレンド
●スタートアップやフリーランスとの取引
●プラットフォーム事業への適用
●確約手続の導入
2.下請法
1)優越的地位濫用規制との違い
2)適用対象取引及び当事者
3)違反行為の類型と判断基準
4)最新事例と執行のトレンド
●役務提供取引
●減額
●買いたたき
●COVID-19の影響
5)消費税転嫁特措法の失効と残る注意点
3.調査対応とコンプライアンス上のポイント
1)書面調査の実情と対応
2)立入調査の実情と対応
3)コンプライアンス上の注意点
日時 2021年08月18日 (水) 10:00~13:00
会場
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