▼概要
ESG投資・SGDs・脱炭素の要請でコンプライアンスの要請が高まっているが,今年7月の三菱電機の検査不正事件は「コンプライアンスの機能不全」を明るみに出した。従前の手垢のついたコンプライアンスの限界を感じ,「インテグリティ」を導入する企業も多い。しかし,インテグリティの内実や倫理・道徳との違いはあまり認識されていない。そこで,インテグリティの第一人者である国際弁護士が,インテグリティ理論が個人及び組織にどのように作用するか等につき,精緻な理論と多くの企業研修の経験を踏まえて丁寧に解説する。
▼カリキュラム
1.コンプライアンスの限界と機能不全
(1)「お仕着せ」のコンプライアンスの機能的限界 -検査不正等の分析
(2)不祥事の類型化不足が「ナンセンス」なコンプライアンスに -インテグリティの必要性
2.「インテグリティ」とは?
(1)日本におけるインテグリティの発展と最近のインテグリティ再評価
(2)インテグリティの現状-世界と日本の比較
(3)「インテグリティ」の真の意味とは?-「完全性」の意味するところ
3.コンプライアンスとインテグリティの違い
(1)コンプライアンスとインテグリティは表裏一体? その違いは?
(2)コンプライアンスの弱点を補う積極的意義-会社理念やリーダーシップとの親和性など
4.倫理・道徳とインテグリティの違い(組織のインテグリティ)
(1)個人におけるインテグリティ -コミュニケーション,リーダーシップ,エンゲージメントへ応用
(2)組織論としてのインテグリティ -組織がOne Teamであるために必要なステップ
5.インテグリティを導入した場合のメリット
(1)「コンプライアンスの防波堤」として作用/勇気あるコミュニケーションとSpeak up
(2)インテグリティ(コンプライアンス)が「クリエイティブ」にプロフィットを産む
6.インテグリティを導入する場合のポイント
当事者意識の向上/ワークショップの4つのコツ/違和感の共有方法/ハラスメントう防止策 など
日時 2021年10月22日 (金) 14:00~17:00
会場
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