▼概要
情報通信技術(ICT)の発達により、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末が日々のビジネスシーンに欠かせないツールとなっています。
一方、ICTの発達とこれらの機器の利用に伴い、第三者の権利を侵害したり、逆に自らの持つ著作権を第三者に侵害されるといった場面も増えています。
このセミナーでは、具体的なケースを取り上げて、自社の権利を守り、かつ、第三者の権利を侵害しないために必要な基礎知識を解説します。
また、令和2年著作権法改正で改正された部分も事例の中で紹介します。
企業の法務・知財担当者を中心として、広報、総務、ITといった関連する部門の皆様が日々直面し得る課題について参考になる内容となっております。
▼カリキュラム
第1 企業の担当者が押さえておくべき著作権法の基礎知識
1 基本的な判断フレーム(著作権を主張する際、他者の著作を使用する際のチェックポイント)
2 権利の有無
3 権利の帰属主体(著作者、実演家等)
4 著作権法で保護されている権利の内容
5 権利制限規定への該当性(私的使用目的の複製、引用、など)
6 権利者からの利用許諾等
第2 ケーススタディ
1 他者の製品カタログに掲載されている統計データやグラフ、写真を自社製品について転用することはできるか。
2 各種商品レビューサイトを運営するにあたり、メーカーHPやカタログ掲載の画像を転載することはできるか。
3 自社製品の取扱説明書とそっくりに作られた同業他社の取扱説明書の使用をやめさせることはできるか。
4 自社で運営するインターネットサイトの利用規約が著作権を侵害すると警告された。利用規約にも著作権はあるのか。
5 当社が企画販売するデザイン性の高い家電製品の類似品が市場に出回っている。やめさせられないか。
6 著作権法では、コンピュータプログラムやデータベースはどのように保護されるか。
7 江戸時代に描かれた絵画を会社案内、贈答用のカレンダー、商品の絵柄に用いることはできるか。美術館に収蔵されている絵画である場合はどうなるか。
8 いわゆるフリーソフトやフリー素材を使う場合の注意点は。
9 教材制作会社の当社から独立した元社員が、自分が作成した問題集の著作権は自分にあるので当社が使用することはできないと言ってきたが本当か。
派遣社員や業務委託先だった場合はどうか。
10 店舗での音楽や雑誌の利用
11 繁華街に商業ビルを多数保有している当社では、ビルの壁面に大型スクリーンを設置し、様々な映像や音声を流している。法律上どのような点に注意する必要があるか。
12 会社内での著作物利用上の注意点
13 ショッピングモール内に設けた無料の託児施設の壁に子供に人気のアニメキャラクターを描くことはできるか。子供向けサービスとして無料で配る風船に描くことはできるか。
14 最近流行のTVドラマの主人公のファッションが話題になり人気になっている。当社が運営するショップでも、その流れに乗って似たようなアイテムを販売して売り上げを拡大したい。ショップ店頭で、ドラマや主人公の名前・タイトル・ロゴといったものを用いることはできるか。TVドラマのワンシーンを静止画として引用することは可能か。
15 建物、電車、風景の雑誌や映画での利用
16 催事の一環として美術展を行おうと企画している。作品を所有している個人コレクターから借りたものを展示することはできるか。解説用の冊子を作成したり販売用の絵葉書にすることはできるか。
17 著作権に関連する契約上の留意点
18 TwitterやFacebookなどのSNS上に会社の公式アカウントを設けている。著作権法上どのような点に留意が必要か。
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※講師とご同業の方はご参加頂けない場合がございます。予めご了承ください。
日時 2021年02月02日 (火) 13:00~17:00
会場 〒102-0083 東京都千代田区麹町5-7-2 MFPR麹町ビル 2F
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