大阪で違法ヤミ金業者摘発、ファクタリングとは
はじめに 日経新聞電子版は30日、ファクタリング業者を装ったヤミ金融が横行しており、大阪府警は1月以降14人を貸金業法違反で逮捕していた旨報じました。近年中小企業を中心に需要が高まっているファクタリング業。今回はファクタリングとその規制について見ていきます。 事件の概要...
View Article最高裁が口座解約を有効判断、暴排条項について
はじめに 約款に暴排条項を追加した後の既存の暴力団関係者の口座解約は無効であると争われた訴訟で7月11日、最高裁の上告棄却決定により解約が有効であることが確定していたことがわかりました。各都道府県の暴排条例制定により多くの事業者で採用されている暴排条項。今回はその有効性等を見ていきます。 事件の概要...
View Article犯罪による収益移転防止法(犯収法)の概要
~イントロダクション~ 国際的なマネー・ロンダリングの防止・摘発のための制度の発展に合わせ、我が国でも、平成28年10月に『犯罪による収益の移転防止に関する法律』(以下、犯収法とします)が改正・施行され、金融機関以外の事業者も含まれる特定事業者を対象としたマネー・ロンダリング対策が強化され、一定の義務が課せられています。 そこで、今回は犯収法の概要についてご紹介いたします。...
View Article運送法制の改正案と実務上の影響について
1.はじめに 平成28年1月27日「商法(運送・海商関係)等の改正に関する要綱案」が閣議決定され、同年10月18日に「商法及び国際海上物品運送法の一部を改正する法律案」が提出されました。...
View Article役員登記と役員の責任について
はじめに 日経新聞電子版は6日、横浜の老舗菓子メーカー「アルベリ」が7月14日に破産手続開始決定を受けていた旨報じました。破綻の原因は大口受注者1社に依存しすぎたこととガバナンスの欠如にあると分析しております。同社では5年以上にわたり取締役会や株主総会が開催されず、役員の変更登記も放置されていたとのこと。今回は役員登記と役員の責任について見ていきます。 役員の選任解任について...
View Article民法改正 消滅時効について
1.はじめに 2017年5月26日、「民法の一部を改正する法律案」および「民法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案」が国会で成立し、民法改正が行われる運びとなりました。施行はまだ先となりますが、これにより、民法の多くの条項とその内容の変更がなされます。 それらの中で、ここでは消滅時効についてのルールの変更を取り上げ、解説させていただきます。 2.消滅時効とは...
View Article【法務NAVIまとめ】製品リコールのまとめ
はじめに 今回は、製品の事故等が発生した場合や不具合が見つかったときの届け出について、いかなる対応が意識されるべきか、有事への対応をまとめたいと思います。具体的に、以下では①事業者の被る費用面のリスク、②事業者が負う法的リスク、③リコール手続きの流れ、④リコールのリスクヘッジ案、についてまとめていきます。 ①事業者の被る費用面のリスク ~リコール発生により生じる損害~ ⅰ...
View Articleステルスマーケティングの法的規制の現状
~イントロダクション~ 昨今、ステルスマーケティング、いわゆるステマ(以下、ステマとします。)が問題視される場面が増え、海外で法規制が進む中で、日本の法規制が遅れているとして、法規制の必要性が説かれています。 今回は、ステマに対する法的規制の現状についてご紹介したいと思います。 ~定義~...
View Article福井コンピュータ社長解任請求、役員解任の手続きについて
はじめに 福井コンピュータホールディングス(福井市)は4日、筆頭株主のアセットマネジメントから現社長の解任を請求する書面を受けた旨発表しました。それを受け今後臨時株主総会が開催される見通しです。今回は株主による役員解任請求とその手続きについて見ていきます。 事案の概要...
View Article育児休業の取得を理由とする不利益取扱いの禁止・マタハラ防止措置のまとめ
はじめに 総務省の7月の調査によると、2017年の35~44歳の労働力率は75.3%で、前年度に比べ0.7%上昇しています。日本においては女性の労働力率が30~40歳代の部分が顕著に落ち込み、いわゆる「M字カーブ」と称される現象が長らく問題となっていましたが、近年ではM字の底が押し上げられ、その問題も解消しつつあるように感じられます。...
View Article裁判例に見るマタハラの違法性について
はじめに 報道によりますと、沖縄労働局では今年1月からの半年間でマタハラに関する相談が24件あり、そのうち16件が非正規雇用者だったとされております。マタハラについては今なお職場での認知度が低く、妊娠を理由に様々な不利益を受けている労働者が多いと言われております。今回はマタハラに関する法規制とその裁判例を見ていきます。 マタハラとは...
View Article電子消費者契約の基本
1.電子消費者契約について 情報化社会の発展に伴い、PCやスマートフォンからインターネットを利用して売買等の契約を行うことが一般的な世の中となってきております。しかしながら、このような電子消費者契約においては、対面で行う契約とは異なることから「契約の成立時期」「読み取り可能な状態」「確認を求める措置」に注意が必要となります。以下ではそれぞれの注意点について説明したいと思います。...
View Article労基署が「サイバード」に是正勧告、裁量労働制について
はじめに 渋谷労働基準監督署は先月14日、ゲーム開発会社「サイバード」に対し、同社で適用されていた裁量労働制が無効であるとして是正勧告を出していたことがわかりました。労基署が裁量労働制を無効として是正勧告を出すのは異例とのことです。今回は秋の臨時国会でも適用対象拡大の審議が行われる見通しの裁量労働制について見ていきます。 事案の概要...
View Article日本郵便の非正規社員の待遇「不合理」と認定、待遇格差について
はじめに 正社員と同一の業務内容であるにも関わらず、給与や待遇に格差があるのは労働契約法違反であるとして日本郵便に対し正社員と同一の待遇を受けられる地位の確認と約1500万円の支払を求めていた訴訟で14日、東京地裁は一部請求を認め約90万円の支払を命じました。契約社員や定年後再雇用といった非正規と正規社員の待遇差について、労働契約法の規制から見ていきます。 事案の概要...
View Article最高裁でJR東海の敗訴が確定、労組掲示物撤去について
はじめに JR東海が労働組合の掲示物を撤去していた行為が不当労働行為に該当するかが争われていた訴訟の上告審で12日、最高裁はJR東海側の上告受理申立を棄却していたことがわかりました。これにより不当労働行為と認めた高裁判決が確定したことになります。今回は以前にも取り上げた不当労働行為の中で特に支配介入について見ていきます。 事案の概況...
View Article与信管理まとめ
~イントロダクション~ 与信管理というと、法務担当者には縁のないことのように感じる方もおられるかもしれませんが、法務担当者も、審査法務部という形や、倒産対応・債権管理業務等を通じて、与信判断に関わることが考えられるとともに、一般的な法務としても、契約書審査を行うと同時に、取引先の企業審査の体制を整えることも重要と考えられますので、今回は、与信管理業務についてご紹介したいと思います。...
View Article公取委がスーパー2社に警告へ、不当廉売規制について
はじめに 公正取引委員会は愛知県のスーパー2社に対し、野菜を極端に安売りした行為は独禁法違反に当たるおそれがあるとして警告する方針を固めていたことがわかりました。集客の目玉商品としての安売りも場合によっては違法となります。今回は独禁法の不当廉売を公取委のガイドラインから見ていきます。 事案の概要...
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