Q&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第23回 - 新型コロナウィルス感染蔓延とM&A契約におけるMAC条項
合併、株式譲渡または事業譲渡(以下「買収」と総称する)の契約には、契約締結後、クロージング(各種手続を経て最終的に買収を完了させる手続)までの間に買収対象会社に重大な悪影響が及ぶ変化(MAC)が生じた場合には買収側が取引から離脱できる旨の条項(「MAC条項」)が規定されていることが一般的です。 今回は、新型コロナウィルス感染蔓延に関連してこのMAC条項について解説します。[1] Q1:...
View ArticleGDPR関連資格をとろう! Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(28)-データ主体に対する情報提供(透明性)
今回から、データ主体に対する情報提供(透明性)(GDPR第13条・第14条)の解説に入ります。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: データ主体に対する情報提供(透明性)とは? Q2: 透明性原則を定める規定は? Q3: 情報提供の場面をより具体的に言うと? Q4: 情報提供方法の具体的要件は? Q5: 管理者が個人データを取得した際提供すべき情報は?...
View Article雇用調整助成金 不正申請・受給
はじめに 新型コロナウイルスの影響を受けた企業等は雇用を維持するために「雇用調整助成金」を利用できます。かかる助成金の不正な申請や受給が全国で横行しており、全国で292件、23億円余りに上ることを厚生労働省が発表しました。 事案の概要...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第24回 - 通知条項
今回は、一般条項の中の通知条項について解説します。この通知条項とは、契約上要求されている相手方に対する通知(例:契約解除通知)の手段・宛先・通知の効力発生時期等を取り決めるための条項です。[1] Q1: 国内の契約では通知条項を置くことはほとんどないと思いますが、国際契約ではほとんどの場合、わざわざ通知条項が置かれているのは何故ですか? A1:...
View ArticleGDPR関連資格をとろう! Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(29)-透明性ガイドライン(1)
今回から透明性に関するガイドラインの内容を数回(3回を予定)に分けて解説していきます。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: 透明性ガイドラインとは? Q2: GDPR第12条の透明性要件とは? Q3: 簡潔で(concise)/透明性があり(transparent)とは? Q4: 理解し易く (intelligible)とは? Q5:...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第25回 - 定義/当事者の関係/見出し/存続 条項
今回は一般条項の内まだ解説していなかった以下の条項を解説します。[i] 定義(Definitions)条項/当事者の関係(Relation of the Parties)条項/見出し(Headings)条項/存続(Survival)条項...
View ArticleGDPR関連資格をとろう! Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(30)-透明性ガイドライン(2)
今回は,GDPRの第12・13・14条の規定を中心とした「透明性に関するガイドライン」(Guidelines on transparency)[1](以下「ガイドライン」という)の第2回目の解説です。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: 個人データ取得時の提供情報についての指針は? Q2: 情報提供のタイミングについての指針は? Q3:...
View ArticleGDPR関連資格をとろう! Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(31)-透明性ガイドライン(3)
今回は,GDPRの第12・13・14条の規定を中心とした「透明性に関するガイドライン」(Guidelines on transparency)[1](以下「ガイドライン」という)の第3回目(最終回)の解説です。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: 取得時と異なる目的での処理(処理目的変更)に関する情報提供は?...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第26回 - クラウド上での国際契約締結
新型コロナウィルス感染の問題を背景に日本でもクラウド上で契約を電子的に締結するサービスに対する関心が高まっているようです[1]。そこで今回は予定を変更し、クラウド上での国際契約の締結について解説します。 Q1: 当事者の一方である当社がある日本ではクラウド上での契約締結は法的にどう扱われていますか? A1:...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第27回 - Wordファイル交換による国際契約交渉
前回、クラウド上で契約を電子的に締結するサービスに関し海外における状況およびその法的有効性について解説しました。現在では、契約交渉も、Wordファイルを電子メールで交換しながら行うのが一般的だと思います。今回はこのWordファイル交換による国際契約の交渉について解説します。 Q1: 私は法務部に配属されたばかりです。Wordファイル交換による契約交渉とは何ですか?...
View ArticleGDPR関連資格をとろう!Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(32)-データ主体の権利:総則・アクセス権(1)
今回からデータ主体の権利について解説していきます。その第1回目の今回は,その総論とアクセス権の内容について解説します。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: データ主体の権利とは? 種類は? Q2: データ主体の権利行使への対応の共通原則は? Q3: アクセス権とは? Q4: 域外移転の保護措置に関するアクセス権とは? Q5:...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第28回 - 秘密保持条項(1)
秘密保持条項も多くの英文契約書に含まれている条項です。今回からこの秘密保持条項について解説します。 Q1: 秘密保持契約と秘密保持条項との違いは? A3: 一般に、秘密保持契約(Non-Disclosure Agreement)(NDA)は、本格的な取引交渉の開始前にそれ自体単独の独立した契約として締結されることが多く、秘密保持条項(Non-Disclosure...
View ArticleGDPR関連資格をとろう!Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(33)-アクセス権(2)
今回は前回解説したアクセス権に関し, 仮の事例ですが具体的事例でアクセス権への実際の対応方法について考えてみましょう。 なお, この事例は, 世界的情報プライバシー団体であるIAPP(The International Association of Privacy Professionals)の認定資格であるCIPP/E(Certified Information Privacy...
View Article積水ハウス「地面師事件」で代表訴訟、経営判断原則について
はじめに 積水ハウスが2017年の土地取引での詐欺事件で特別損失を計上したことをめぐり、株主が当時の社長であった阿部前会長らに対し会社への賠償を求めた株主代表訴訟で22日、口頭弁論が開かれました。被告側は注意義務違反を否定しているとのことです。今回は取締役の責任と経営判断原則について見直していきます。 事案の概要...
View ArticleGDPR関連資格をとろう!Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(34)-訂正・消去・処理制限請求権
今回は訂正請求権・消去請求権(忘れられる権利)・処理制限請求権に関し解説します。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: 訂正請求権とは? Q2: 消去請求権(忘れられる権利)とは? Q3: 管理者が公開した個人データについて消去請求権を行使された場合は? Q4: 管理者が消去請求権への対応を拒否できる場合は? Q5:...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第29回 - 秘密保持条項(2)
前回、以下の「秘密保持条項で規定すべき事項」の内、①を解説しました。今回は②の「秘密情報であることの特定の方法」を解説します。 【秘密保持条項で規定すべき事項】 ①「秘密情報」の定義 ② 秘密情報であることの特定の方法 ③ 秘密情報から除外される情報 ④ 秘密保持義務の内容 ⑤ 秘密保持期間 ⑥ 許される第三者開示...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第30回 - 秘密保持条項(3)
前回までで、以下の「秘密保持条項で規定すべき事項」の内①および②を解説しました。今回は③および④を解説します。[1] 【秘密保持条項で規定すべき事項】 ①「秘密情報」の定義 ②秘密情報であることの特定の方法 ③秘密情報から除外される情報 ④秘密保持義務の内容 ⑤秘密保持期間 ⑥許される第三者開示 (参考)【前回までに解説した部分(①および②)】 Article 13....
View ArticleGDPR関連資格をとろう!Q&Aで学ぶGDPRとCookie規制(35)-受領者への通知/データ・ポータビリティーの権利
今回は, ①管理者が, データ主体の要求に応じ行った個人データの訂正, 消去または処理制限を, その個人データを開示(提供)した各受領者に通知すべき義務, および, ②データ主体のデータ・ポータビリティーの権利に関し解説します。 【目 次】 (各箇所をクリックすると該当箇所にジャンプします) Q1: 管理者から「受領者」への通知義務とは? Q2: 「受領者」への通知の効果は?...
View ArticleQ&Aで学ぶ英文契約書の基礎 第31回 - 秘密保持条項(4)
前回までで、以下の「秘密保持条項で規定すべき事項」の内①~④までを解説しました。今回は以下の⑤および⑥並びにその他を解説します。[1] 【目 次】 (各部分をクリックすると該当箇所へジャンプします) (参考)【前回までに解説した部分(①~④)】 ⑤秘密保持期間 ⑥許される第三者開示 その他1: 秘密情報の複製制限・返還・消去義務 その他2: 残留記憶(Residuals)条項...
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