【改正民法】瑕疵担保責任に関する変更点について
はじめに 2017年5月26日に成立した改正民法が来年2020年4月1日に施行されます。約200項目にも及ぶ大改正となっております。今回は改正点の多い債権法のうちの瑕疵担保責任に関する変更点について見ていきます。 現行民法の瑕疵担保責任...
View Article養鶏場従業員が提訴、労基法の適用除外について
はじめに 養鶏会社「JAうすきたまごファーム」(福岡市)の男性従業員(50)が農業従事者に残業代が支払われないのは不当だとして未払い残業代約970万円などを求め福岡地裁に提訴していたことがわかりました。同時に付加金約717万円の支払いも求めているとのことです。今回は労基法の適用除外規定について見ていきます。 事案の概要...
View Articleベトナムで原産国偽装排除の動き
1.はじめに トランプ大統領下で巻き起こった米中の貿易”戦争”。 その影響で中国に代わる生産拠点として大きな注目を浴びているのがベトナムです。 そのベトナムで、原産地表示の偽装問題につき大きな動きがありそうです。 2.原産地規則と偽装について 原産地の表示については、それぞれの国ごとに原産地規則が定められています。...
View Articleネット関連会社が敗訴確定、検索結果の削除要件について
はじめに 社名をグーグルで検索すると詐欺行為に関わっているような検索結果が表示されるとして、東京のインターネット関連会社が米グーグル社に検索結果の削除を求めていた訴訟で最高裁は16日、原告側の上告を退けました。これにより原告側敗訴が確定したこととなります。今回は検索結果の削除要件を判例からみていきます。 事案の概要...
View Article8社に課徴金400億円、不当な取引制限のリスク
はじめに 道路舗装用アスファルト合材の販売で価格カルテルを結んでいたとして公正取引委員会は30日、道路舗装8社に計約400億円の課徴金納付命令を出しました。課徴金総額としては過去最高額とのことです。今回は独禁法が規制する不当な取引制限を見直していきます。 事案の概要...
View Article【改正民法】危険負担に関する変更点
はじめに 平成29年5月26日に成立した改正民法が来年令和2年(2020年)4月1日に施行されます。約200項目に及ぶ大改正となっております。今回は改正民法のなかでも特に大きく変更されている債権法のうちの危険負担について見ていきます。 現行民法の危険負担...
View Article携帯電話市場についての公正取引委員会の平成30年度調査について
1.はじめに 公正取引員会から6月28日、「携帯電話市場における競争政策上の課題について」との報告書が発表されました。報告書は独禁法、景表法違反のおそれを指摘しており、これを受けて大手通信会社各社はサービスの見直しを迫られることになりそうです。 このようにサービスリリース後に法的な問題を指摘されることは法務担当者としては避けたいところではないでしょうか。...
View Article京アニ事件で労働局が対応準備、労災認定基準について
はじめに 京都労働局長は先月30日の定例会見で、アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火殺人事件で亡くなられた従業員が労災の対象となる可能性が高いとして調査に着手したと発表しました。本人や遺族からの請求があれば迅速に対応するとしています。今回は労災認定の要件について見ていきます。 事件の概要...
View Article【改正民法】債権譲渡に関する変更点
はじめに 平成29年5月26日に成立した改正民法が来年2020年4月1日から施行されます。明治29年に制定されて以来、約120年ぶりの大改正となっております。改正項目は約200におよび、特に債権法が大きく変更されております。今回は債権法のうちの債権譲渡に関する変更点についてみていきます。 現行民法の債権譲渡...
View Article表明保証条項の概要と機能まとめ
1.はじめに 株式譲渡や、事業譲渡といったM&A取引を行う際などを中心に、契約書に表明保証条項が設けられることがあります。表明保証は英米での契約実務に由来し、近年日本でも導入が進んでいます。表明保証条項の内容は、会社の組織に問題がないことや、財務諸表の正確性、最近ではセクハラ被害の申し立ての有無(「#MeToo」条項)など多岐にわたります。...
View Article曙ブレーキが200億円調達へ、優先株式について
はじめに 経営再建中の曙ブレーキ工業は事業再生ファンドであるジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)を対象に優先株を発行する予定であることがわかりました。それにより200億円を調達し財政建て直しや構造改革にあてるとのことです。今回は種類株式の一種である優先株について見ていきます。 事案の概要...
View Article公取委が意見募集、独禁法の5%ルールについて
はじめに 公正取引委員会は7日、独禁法11条の規定による認可についてのガイドラインの改定案を公表し意見募集を開始しました。これにより事業再生の際の公取委による認可要件が緩和される見通しです。今回は独禁法が規定する5%ルールについて見ていきます。 独禁法による規制...
View Article東京地裁が一部返還命令、宅建業の仲介手数料について
はじめに 賃貸住宅の仲介手数料は原則家賃の半月分であるとして借り主が不動産仲介の「東急リバブル」(渋谷)に対し手数料一部返還を求めていた訴訟で7日、東京地裁は一部返還を認める判決を出しました。業者側は1ヶ月分とする承諾を得ていなかったとのことです。今回は宅建業の仲介手数料について見ていきます。 事案の概要...
View Article【改正民法】定型約款に関する規制について
はじめに 平成29年(2017年)5月26日に成立した改正民法が令和2年(2020年)4月1日に施行されます。制定以来120年ぶりの大改正により約200項目に及ぶ変更が加えられております。今回はこれまで条文による規定が置かれていなかった定型約款に関する新設規定を見ていきます。 条文新設の経緯...
View Articleハラスメント対策まとめ
1.はじめに ハラスメントが社会問題として議論されて久しい昨今、職場では現在も様々なハラスメントが発生しています。 今回は、職場で発生する主なハラスメントの種類とともに、その定義と対策についてまとめたいと思います。 ※参照:https://jinjibu.jp/article/detl/tieup/306/ 2.ハラスメント...
View Articleフロンティア・マネジメントが決定、株式分割について
はじめに フロンティア・マネジメントは14日、株式分割とそれにともなう発行可能株式総数の変更を行う旨発表しました。既存の株式1株を2株に分割するとのことです。今回は会社法が定める株式分割の手続きとメリットについて見ていきます。 事案の概要...
View Article東京地裁、KLMの雇い止め無効、無期転換ルールについて
はじめに KLMオランダ航空の契約社員であった客室乗務員の女性3名が無期転換を拒否し、雇い止めを行ったのは無効として職場復帰を求めていた労働審判で、東京地裁は雇い止めを無効としていたことがわかりました。無期転換ルールに関し雇い止めを無効としたのは初とのことです。今回は労働契約法の無期転換ルールを見直します。 事案の概要...
View Articleリモートワークの法的リスクと対応
新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートワークを導入し、実際に運用をしている企業が増えており、今後もリモートワークによる勤務は恒常的に続いていくことが想定されています。このセミナーでは、リモートワークの法的リスクについて、①労務管理、②ハラスメント対策、③情報管理、④サイバーセキュリティ―、⑤電子契約・電子署名という、5つの視点から、説明をしていきます。①...
View Article【弁護士サロン】上場準備や他社との提携・M&Aを意識した法務部門の在り方や組織の強化について(オンライン)
▼概要 講師と参加者間の簡単な自己紹介の後、上場準備や他社との提携・M&Aを意識した法務部門の在り方や組織の強化について、以下の点を中心にざっくばらんな意見交換を行います(約60分)。 ① 上場準備やアライアンス・M&Aでよく問題になる法務問題 ② 法務ドック(上場に向けた法的な健康診断)のすすめ ③ 法務部門の組織作り・強化(一人法務、少人数法務の悩み) ④...
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