エム・テックが破産、契約の行方について
はじめに 総合建設業「エム・テック」が20日、東京地裁により破産手続き開始決定を受けていたことがわかりました。これにより全国88カ所で契約が解除されたとのことです。今回は破産法による契約の処理について見ていきます。 事案の概要...
View Article高額な役員報酬について
1.はじめに 11月19日、日産自動車代表取締役のカルロス・ゴーン氏が逮捕されたことを受け、同氏が多額の役員報酬を受け取っていたことが話題となっています。このように、企業は多額の役員報酬を設けることは許されるのか、またこれを減額することができるのか、以下、説明して行きたいと思います。 2.役員報酬とは...
View ArticleCGSガイドライン改定!企業で行うべき取り組みとは
1 はじめに 2018年9月28日、経済産業省は「コーポレート・ガバナンス・システムに関する実務指針」(CGSガイドライン)を改訂し、公表しました。本稿は、自社のコンプライアンス対策をされている法務部員の方向けに、CGSガイドラインの概要、改訂の要点を解説し、改訂を受けて企業で行うべき取り組みを検討していきたいと思います。...
View Articleデット・エクイティ・スワップによる財務改善手法について
はじめに 小型航空機MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発で財務状況が悪化している三菱航空機に対し、現在親会社の三菱重工は2200億円規模の支援を行う方針です。今年9月の発表ではデット・エクイティ・スワップが行われるとのことでした。今回は財務改善の手法であるデット・エクイティ・スワップについて見ていきます。 事案の概要...
View Articleアルプス電気が経営方針発表、自己株式取得について
はじめに アルプス電気は26日、子会社であるアルパインとの統合後の経営方針について発表しました。持続的な成長に向けた投資や健全な財政基盤の確保とともに400億円相当の自己株式取得を実施するとのことです。今回は自己株式の取得手続について見ていきます。 事案の概要...
View Article第三者による情報取得制度について
1 はじめに 平成30年10月4日、法務省法制審議会民事執行法部会総会において、民事執行法改正についての要綱が採択されました。審議された事項はほかにもありますが、今回は財産開示手続の見直しに焦点を絞り、制度の概要・予想される実務への影響を検討していきたいと思います。 2 改正の経緯...
View Article株主総会決議と定足数について
はじめに 多くの会社の定款では株主総会決議についての定足数要件を緩和、排除していることが多いと思われます。決議要件と定足数は株主総会の有効性の大前提となります。今回は株主総会決議の種類と定足数について見ていきます。 株主総会決議の有効性...
View Articleバーサタイルが申立、「特別清算」と「破産」について
はじめに ネクスグループの子会社、バーサタイルが11月30日、東京地裁に特別精算申立を行なっていたことがわかりました。負債総額は約28億2300万円とのことです。今回は会社法の特別清算手続を破産手続と比較して見ていきます。 事案の概要...
View Article休職命令には従わないといけないのか?
1.はじめに 会社から、傷病だけでなく、メンタルヘルスや精神疾患に罹患したことを理由として休職命令が出される場合があります。そのような従業員は一見して健康に見えるので、休職しなくても労働を継続できると考え、休職命令に従いたくないと感じる事もあると考えられます。このような従業員に対しても、会社は、休業命令を出し、従わせることは出来るのでしょうか。 2.休職命令とは...
View Articleゴーン氏役員報酬25億円か、報酬規制違反について
はじめに 日産前会長カルロス・ゴーン容疑者の昨年度の役員報酬は25億円であった可能性が報道されております。日産自動車の株主総会で決定された報酬総額は30億円とのこと。今回は会社法の役員報酬規制とその違反について見ていきます。 事案の概要...
View Articleシャープ雇い止め問題で救済申立、不当労働事件審判について
はじめに シャープ亀山工場で働いていた外国人労働者約2900人が今年に入って雇い止めされた問題で労働組合「ユニオンみえ」は6日、派遣会社から脅迫行為があったとして労働委員会に救済申し立てを行なっていたことがわかりました。今回は不当労働事件の審判について見ていきます。 事案の概要...
View Articleまもなく施行、改正著作権法について
はじめに 情報通信技術の発展に対応すべく改正された改正著作権法が来年2019年1月1日に施行されます。所在検索サービスやコンピューターの内部処理のみに利用されるコピー等、IT技術上の著作物の利用について著作権による制限が緩和されることになります。今回は改正著作権法の概要を見ていきます。 法改正の経緯...
View Article派遣会社代表に有罪判決、入管難民法違反について
はじめに 不法滞在のベトナム人を働かせていたとして派遣会社代表の男が入管難民法違反に問われていた裁判で11日、札幌地裁は執行猶予付き有罪判決を言い渡しました。人材不足と言われる近年、不法滞在者と知りながら就労させていたという事例は急増しているとされます。今回は入管難民法が規制する不法就労助長罪について見ていきます。 事件の概要...
View Article倒産手続きIT化へ議論、会社破産手続きについて
1、はじめに 企業の倒産手続きのIT(情報技術)化を目指し、法律の専門家が研究会を設立したそうです。IT化で先行する海外の事例などを参考に、2019年春までに具体案をまとめ、必要なルール整備を政府に求めるとのことです。 今回は企業が破産した場合の手続を概観し、手続のIT化によってもたらされるメリットなどを検討します。 2、会社破産手続きの流れ (1)準備...
View Article「指名委員会等設置会社」のメリット・デメリット
はじめに 日経新聞電子版は13日、日産自動車が指名委員会等設置会社への移行に向けて調整に入った旨報じました。報酬や人事の透明性を高めることが目的とされます。今回は徐々に増えつつある指名委員会等設置会社のメリット・デメリットについて見ていきます。 指名委員会等設置会社とは...
View Article日産がゴーン氏姉を提訴、時効中断について
はじめに 日経新聞電子版は14日、日産自動車が元会長ゴーン氏の姉に対し不当利得返還を求め提訴した旨報じました。現時点では時効を防ぐことを主な目的としています。今回は時効とその中断について見ていきます。 事案の概要...
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